ECB、6会合連続利下げの可能性!米中貿易摩擦と金融リスクへの警戒感

欧州中央銀行(ECB)は、17日開催の理事会で、6会合連続の利下げを決定する可能性が高いと見られています。これは、トランプ米政権が「相互関税」を発動して以降、初の理事会であり、世界経済の減速懸念が高まる中、市場は利下げ長期化を織り込み始めています。
今回の理事会では、米中貿易摩擦による金融リスクの点検も重要な議題となるでしょう。ECBは、金融市場の安定にも細心の注意を払う必要があります。ラガルド総裁は、今後の金融政策の方向性を示す上で、世界経済の動向と金融市場の安定の両立を重視する姿勢を示すと予想されます。
市場の動向とECBの対応
トランプ米政権の関税政策は、世界経済の成長を鈍化させるリスクを高めています。特に、欧州経済は、米国の輸入制限の影響を受けやすく、景気後退の懸念が高まっています。このような状況下で、ECBは、インフレ率の目標達成と経済成長の促進という二つの目標を同時に達成するために、積極的な金融緩和政策を推進していくと考えられます。
市場では、ECBが今回の理事会で利下げを実施した場合、その後の利下げペースや期間についても注目が集まります。ECBは、今後の経済指標や金融市場の動向を注視しながら、慎重に政策を決定していくことになるでしょう。
ラガルド総裁の記者会見
理事会後の記者会見では、ラガルド総裁が、今回の政策決定の背景や今後の金融政策の方向性について詳しく説明すると予想されます。市場は、ラガルド総裁の発言内容を注意深く分析し、今後の金融市場の動向を予測しようとするでしょう。
主要中銀の動向
ECBの利下げ決定は、他の主要中銀の金融政策にも影響を与える可能性があります。米連邦準備制度理事会(FRB)も、米中貿易摩擦の影響を考慮して、利下げに傾く姿勢を示しています。主要中銀が、協調的に金融緩和政策を推進することで、世界経済の安定化に貢献することが期待されます。
日本時間17日午後9時15分に決定内容が公表され、ラガルド総裁が同9時45分から記者会見を行う予定です。今後のECBの動向から目が離せません。