TIPSLIFEHACKS

金融庁が警鐘！証券口座乗っ取りによる不正売買被害が急拡大

金融庁は、2月から3ヶ月間で6社もの証券会社で、顧客の証券口座が不正に乗っ取られ、勝手に株が売買される事案が多発していることを発表しました。被害件数は1454件にのぼり、その総額はなんと954億円に達しています。サイバー犯罪集団による巧妙な手口が横行しており、個人投資家の皆様の資産が危険にさらされています。

手口：フィッシング詐欺とマルウェア感染

サイバー犯罪集団は、主に以下の手法で証券口座を乗っ取っています。

• フィッシング詐欺：証券会社を装ったメールを送りつけ、偽のウェブサイトに誘導。そこでIDやパスワードなどの個人情報を盗み出す。
• マルウェア感染：悪意のあるソフトウェア（マルウェア）をパソコンに感染させ、IDやパスワードを盗み取ったり、遠隔操作で不正売買を実行したりする。

これらの手口は巧妙化しており、注意していないと簡単に騙されてしまう可能性があります。

金融庁と証券会社の対策

金融庁は、この状況を受けて、証券会社に対して以下の対策を求めています。

• 本人確認手続きの強化
• 不正な取引を検知するためのシステムの導入
• 顧客への注意喚起

また、証券会社も、2段階認証の導入や、不審なメールやウェブサイトへのアクセスを警告するシステムの導入など、様々な対策に乗り出しています。

個人投資家が取るべき対策

個人投資家自身も、以下の点に注意し、対策を講じることが重要です。

• 不審なメールやウェブサイトに注意：身に覚えのないメールや、URLが不自然なウェブサイトにはアクセスしない。
• IDやパスワードを厳重に管理：使い回しは避け、複雑なパスワードを設定する。定期的に変更する。
• 2段階認証を設定：可能な限り、2段階認証を設定する。
• セキュリティソフトを導入：最新の状態に保ち、定期的にスキャンを実行する。
• 不審な取引に気づいたらすぐに証券会社に連絡：身に覚えのない取引があった場合は、すぐに証券会社に連絡し、指示を仰ぐ。

まとめ：情報リテラシーを高め、資産を守ろう

証券口座乗っ取りによる不正売買は、今後も巧妙化していく可能性があります。個人投資家一人ひとりが情報リテラシーを高め、セキュリティ対策を徹底することで、資産を守ることが重要です。