【危険】全国の国道で陥没・空洞が急増!10年間で1100件超、原因は管の破損と施工不良…専門家「維持管理強化を」
2025-07-26
読売新聞
全国の国道で、道路の陥没や空洞が深刻な状況であることが明らかになりました。2015年から24年までの10年間で、実に1100件を超える陥没・空洞が発見されたのです。読売新聞のデータ分析によると、その原因の多くは、埋設管の破損による土砂の吸い込み(約44%)や、地盤の締め固め不足などの施工不良(約20%)によるものとわかっています。
特に注目すべきは、1キロメートル以内で複数の陥没・空洞が発生しているケースが、実に約半数近くもあるという点です。これは、特定の地域で地盤の状況が悪化している可能性を示唆しており、早急な対応が必要です。
なぜ陥没・空洞が多発するのか?
- 埋設管の老朽化:水道管やガス管などの埋設管が老朽化し、破損することで、そこから土砂が吸い込まれ、道路の下地を空洞化させます。
- 施工不良:道路工事時の地盤の締め固めが不十分だったり、適切な排水対策が取られていなかったりすると、地盤が緩み、陥没や空洞が発生しやすくなります。
- 地盤の特性:軟弱な地盤や、地下水の影響を受けやすい地盤では、陥没・空洞が発生しやすい傾向があります。
専門家は国への対策強化を求める
今回のデータ分析を受け、道路構造物の専門家は「国による維持管理の強化が不可欠だ」と指摘しています。定期的な点検の強化はもちろんのこと、最新の技術を用いた地盤調査や補強工事の導入も検討すべきでしょう。また、地方自治体との連携を強化し、地域の実情に合わせた対策を講じることが重要です。
私たちにできること
- 道路のわずかな異常に気づいたら、すぐに道路管理者(市区町村役場など)に連絡しましょう。
- 道路の陥没や空洞に関する情報を、SNSなどで共有し、注意喚起を促しましょう。
道路の安全は、私たち一人ひとりの安全にもつながります。今回の問題をきっかけに、道路の維持管理に対する意識を高め、より安全な社会づくりに貢献していきましょう。
【参考情報】
- 読売新聞:国道 陥没・空洞 10年間で1100件超 - https://www.yomiuri.co.jp/national/20240517-OYT8T38509/